子持ち形成外科専門医の少しタメになる話

形成外科専門医の傷や美容に関する話です

首に小さなイボがある!?アクロコルドン(軟性線維腫)

こんにちは。子持ち形成外科医のぷにです。

今日は女性の多くが悩んでいらっしゃるアクロコルドンについてお話します。

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アクロコルドン(軟性線維腫)ってなに?

これは摩擦や日光照射などによる皮膚老化による皮膚の変化だと考えられています。

30代後半からよく首や脇などにボツボツできてきます。

通常は加齢によって徐々に増えてきます。肌色、茶色、黒色もあります。

タートルネックやマフラー等の摩擦も悪化させる原因かもしれません。

悪性のものではありませんので、治療しなくても大丈夫ですが、気になりますよね。

 

 治療はなに?

手術的に切除

 保険適応です。皮膚の真皮を残して切除すればきれいに治ります。

部分麻酔をします。くびれている茎の細いものがよい適応です。

大きい平べったいものだと縫合が必要になったりします。

見た目の問題で非常にコンプレックスとなることが多いです。

液体窒素で冷凍凝固

基本保険適応です。できものを凍傷させて壊死させます。

しかし、どうしてもできものと関係ない部分を凍傷させてしまいます。

そのため、色素沈着をおこしやすく、あまりおすすめではありません。

レーザー除去

CO2レーザーなどで取り除きます。

個人的には一番おすすめです。多数ある場合は塗る麻酔クリームを併用すればほぼ痛みなく除去できます。

深さも微調整ができるので、傷跡を限りなくないように調節します。

欠点として保険適応外になるので、治療費が高価になります。

 

自分でハサミで切除するかたもいますが、感染のリスクもあるため、やめましょう。

悩んでいる場合は形成外科へ。