子供がやけどした!!どうしよう!?
こんにちは。子持ち形成外科医のぷにです。
今日はやけど(子供のこと中心)についてお話します。
まずはよく冷やす!
熱いものをとりのぞき、30分はよく冷やす。
やけどの原因をとりのぞいても徐々にやけどが進むのでよく水道水で冷やしましょう。
特に子供は皮膚が薄いのでやけどが深くなりやすいため、しっかり冷やしましょう。
タオルを冷たい水でぬらしたり、氷のうなどをタオルでくるんで患部にあててもOKです。
着ている洋服がすぐに脱げるならよいですが、脱ぎにくい場合は注意です。
水疱ができた皮膚が洋服にくっつき、正常な皮膚までめくれてしまうことがあります。
迷う場合は洋服の上からとりあえず水道水で冷やしましょう。
やけどの跡は残る?
深さに応じて跡が残るか変わってきます。
やけどには深さがあります。ざっくりとした見分け方ですが。
Ⅰ度:赤くなるだけ。
Ⅱ度(浅い、深い):水疱ができている。
Ⅲ度:白色で、痛みを感じない。
Ⅰ度は数日で、Ⅱ度(浅い)であれば2週間ほどで跡をのこさずキレイに治ります。
しかし、Ⅱ度(深い)とⅢ度は治るまで時間がかかり、傷跡が残ります。
徐々に深さが進行することがあるので、やけどしたすぐには深さの評価は困難です。
経過をみながら深さの評価をしていきます。
また、体の部位(手足や関節など)よってはひきつれを起こすことがあります。
子供の場合は大人と違って成長する過程でさらにひきつれが悪化することがあります。
大人はなにに気をつければ良い?
子供は自由に歩き回れるようになると、ちょっと目を離した隙に危険なものに躊躇なく手をだします。
テーブルの上のポット、ラーメン、味噌汁、加湿器、ストーブ、炊飯器などでのやけどが非常に多いです。
私の経験上、特にポット、炊飯器が多いです。
倒れてもお湯がでてこないもの、蒸気がでない商品もあります。
防げるケガは確実に防ぎましょう!
浅いやけどはきれいに治りますが、明らかに深い場合、心配な場合は形成外科を受診しましょう。