子持ち形成外科専門医の少しタメになる話

形成外科専門医の傷や美容に関する話です

『ほくろ』をとりたい!!

こんにちは。子持ち形成外科医のぷにです。

今日は『ほくろ』の治療についてお話します。

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ほくろはとっていいの?

多くのほくろは良性であり、問題ありません。

生まれつきのものと成長途中で現れてくるものがあります。

しかしごく希に足の裏できるものや、5mm以上に大きくなってくるものは悪性黒色腫などの悪性腫瘍の可能性があります。

ほくろの治療法は?

手術

部分麻酔し、メスで切り取り、縫合します。

メリット

保険適応になります。

完全に切除するので、再発はほぼありません。

病理検査に提出するため、良性か悪性かしっかり検査できます。

大きいほくろにも対応できます。

デメリット

縫合した傷が残ります。

抜糸が必要になることがあります。

CO2(炭酸ガス)レーザー

部分麻酔し、レーザーで削ります。削ったあとは縫合せず、軟膏や貼り薬を使用します。2週間ほどで皮膚ができてきます。

メリット

ほとんどの場合傷跡なくキレイに治ります。

短時間で終わります。

デメリット

保険適応外となります。

ぎりぎりで削るため、再発するリスクがあります。

顔や首でもよい適応ですが、他の部位や大きいものなどは対応できないことがあります。

病理検査ができないため、本当に良性だったか顕微鏡で確認できません。

最後に。

 

私は顔のほくろをとりたいならCO2レーザーがおすすめです。

ただ、レーザー後は赤みがとれるまで必ず日焼けは避けましょう!