子持ち形成外科専門医の少しタメになる話

形成外科専門医の傷や美容に関する話です

脱毛したいけどどうしたらいい?

こんにちは。子持ち形成外科医のぷにです。

今日はよく聞かれる『脱毛』についてお話します。

 

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医療脱毛とエステ脱毛の違いってなに?

大前提として医療脱毛でしか永久脱毛はできません。

エステ脱毛は一時的に毛の成長減らすのを目的としています。

 医療脱毛の特徴

永久脱毛ができる

機械のパワーが強いので回数が少なく済む

医者がいるので何かトラブルがあっても安心

痛みは強い(麻酔で対応できる)

一回あたりの費用は高め(回数が少なく済むのでトータル的には安い) 

エステサロンの特徴

毛を一時的に少なくできる

機械のパワーが弱いので回数が多く必要

トラブルがあっても対応できなく、改めて病院に行く必要がある

痛みは弱い

一回あたりの費用は安め(トータル的には高くつくかも)

 

個人的には医療脱毛に行けばいいのに…と思っています。

エステ脱毛のほうが敷居が低くて入りやすいのですかね……。

 医療脱毛レーザー機器の違いはなに?

アレキサンドライトレーザー

 最もよく導入されています。

ロングパルスという波長の長いレーザーが日本人の肌に合っており、やけどを起こしにくいです。

顔に使用して脱毛だけでなくシミ・くすみ・ニキビ治療などに使用されます。

レーザー光と同時に冷却する機能があります。

そこそこ痛いです。無麻酔だと女性は大丈夫ですが、男性は辛いかもしれません。

具体的機器名:ジェントルレーズなど

YAGレーザー

かなり長い波長をもち、肌の奥までとどきます。

そのため、深い位置の毛や濃い毛にも効果があります(男性のヒゲなど)。

効果が強いため、かなり痛く、肌トラブルのリスクも起こしやすいです。

具体的機器名:ジェントルYAGなど

ダイオードレーザー

アレキサンドライトとYAGのちょうど中間の波長の長さです。

日本人の肌色や毛の深さに合っているのがこのレーザーです。

蓄熱式とレーザー式の2種類があります。

蓄熱式

 低出力でじわじわ脱毛していきます。

そのため、他のレーザーと比較して痛みが少ないです。

メラニン色素がターゲットではないので色素の薄い産毛にも効果があります。

他ののレーザーは毛のサイクルに合わせて数ヶ月に1回ですが、蓄熱式ではサイクルに関係なく照射できます。

具体的機器名:メディオスターなど

レーザー式

メラニン色素をターゲットに脱毛します。

一度に広い範囲をターゲットにできるので背中などで便利です。

具体的機器名:ライトシェアデュエットなど

 

まとめ

近くの医院でやりたい、脱毛と同時に肌もきれいにしたい→アレキサンドライトレーザー

毛が濃い人、他の機器では脱毛が難しい→YAGレーザー

痛みが苦手→ダイオードレーザー

私は効果的にも金額的にも医療脱毛がおすすめです。