耳の前に穴がある!?耳瘻孔(じろうこう)
こんにちは。子持ち形成外科医のぷにです。
今回は比較的よく見る耳瘻孔(じろうこう)についてです。
赤ちゃんのときに気づきすぐに受診するかたもいれば、気づかれないまま大人になるケースもあります。
耳瘻孔ってなに?
たまに耳の前小さい穴が空いている知り合いいませんか。
耳瘻孔は耳がつくられる過程で隙間ができて、先が盲端となってトンネル状のものをいいます。
外見上は小さい穴が空いているようにみえるだけです。
多くは耳ともみあげの間にできることが多いです。
穴の部分がつまってしまったり、感染を起こさない限りは自覚症状はありません。
治療はなに?
手術になります。瘻孔の完全摘出です。
1歳ぐらいから全身麻酔で摘出可能で、安静がたもてるなら局所麻酔(部分麻酔)で可能です。
実際は耳元の手術になるので恐怖感も強く、局所麻酔は高校生以上でないと難しいです。
手術しなくてはいけないの?
基本的には手術をおすすめします。
感染を起こすと耳の前の部分が真っ赤に腫れあがり、膿が溜り非常に痛くなります。
そうなると最悪皮膚が壊死したりして大きな傷跡を残すこともあります。
また、瘻孔部分に汚れが溜り、嫌な臭いをだします。
『友達に臭いといわれたから手術をしたい』というお子さんもいます。
ちょっと自分の周りのかたの耳を見てみてください。
もし耳瘻孔があり、悩んでいるようなら形成外科を受診するよう勧めてあげてください。