生まれたてのわが子の耳の前にイボがある!?副耳(ふくじ)
こんにちは。子持ち形成外科医のぷにです。
今回は比較的頻度の高い副耳(ふくじ)についてお話します。
副耳ってなに?
副耳は生まれつきに見られる耳の前のイボの様にふくらんだものです。
比較的多く、1000人に15人の割合で認められます。
片側のこともあれば両側のこともあります。
特に何か悪さをするものではなく、見た目の問題になることがほとんどです。
治療法は?
小さいもの、軟骨を含む物、場所、年齢によって異なります。
麻酔しない場合
小さいものや軟骨を含まないものは生まれた直後に糸でしばり(結紮術)、自然に落ちるのを待ちます。しかし、切り株のように根元が残ることもあり、あまりおすすめではありません。
局所麻酔(部分麻酔)の場合
耳前部など、耳の形に影響がなく、生後1ヶ月程度であれば局所麻酔で切除します。
外来で暴れないようにタオルでぐるぐるに巻き、ご両親や看護師さんに抑えてもらって手術となります。
あまり大きくなってすごく暴れてしまうようでは局所麻酔では手術できなくなります。
全身麻酔の場合
耳の形に影響がある場合、すで大きくなり局所麻酔では安静が保てない場合などに行います。
この場合入院が必要になります。
手術は絶対に必要??
見た目の問題になることが多いため絶対に手術が必要ではありません。
外国の方で縁起がいいから手術しないと仰っていた方もいらっしゃいました。
しかし手術は希望しなくても一度形成外科を受診してみて考えるのがいいかと思います。