傷をキレイに治すには!
こんにちは。子持ち形成外科医のぷにです。
前回傷の最初の処置についてお話しました。
punipunipunisum.hatenablog.com
今回は傷をキレイに治す方法についてお話します。
『湿潤療法』ー 傷は乾燥させない!
昔は乾燥させてかさぶたをつくって治す方法が主流でしたが、この方法はあまりよくありません。
傷口から透明な液体がでてきますが、この中にはケガを治す物質が入っています。
この液体が傷口を覆って適切な湿潤環境を保つことが重要になってきます。
湿潤療法のメリット
痛みが軽くなる!!
傷口を乾燥させようとするとその過程で痛かったり、ガーゼがくっついて剥がすときに痛いです。
適切な湿潤環境では痛みも軽くなり、創傷被覆材を交換する際にも痛くありません。
早く治る!!
傷口からでるケガを治す成分がその場でとどまるので乾燥させるより早く治ります。
傷がキレイに治る!!
何よりも大事かも。湿潤療法で治すときれいに治りやすいです。
病院に行かないで湿潤療法はできる?
家でも湿潤療法は可能です。
1.傷口を水道水で十分に洗い、砂利などを取り除く。
3.適切なタイミングで創傷被覆剤を交換する。
4.傷が治ったら3-6ヶ月日焼け防止(テープ、日焼け止めなど)をする。
すべて湿潤療法!‥というわけにはいかない。
浅くて、洗ってすぐキレイになる傷に適応があります。
動物に咬まれた傷、深い汚い傷などは創傷被覆剤を貼ると逆にバイ菌を閉じ込めて菌がどんどん増えてしまいます。
極端な例ですが、汚い傷に創傷被覆剤を貼り続け、バイ菌が全身に広がってしまった子供が入院したことがあります。
逆に傷が悪化してしまうことに注意です。
迷う場合は形成外科を受診してください。
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